ジェネリック医薬品の価格_Column_Pharmacoeconomics | 医薬品流通経済研究

医薬品流通経済研究

TOP I about us I contact I
印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |



All Rights Reserved,Copyright(c) 2009 Hiromichi Sumida

HOME > Columnジェネリック医薬品の価格 > Column_ジェネリック医薬品の価格15

ジェネリック医薬品の価格 15

今回の新薬創出加算に関し、昨年12月に出された中医協の資料がある。
新薬創出加算の仕組みなどについて解説したものだ。

旧聞に属するが、この資料についてもコメントする。

05.jpg



1ページには、「新薬創出・適応外薬改称等促進加算の対象となる新薬の価格算定の例というグラフがある。
これの説明自体は厚労省のサイトにアクセスしていただいて、中医協での当局の説明を読んでいただければ。

このグラフは、アタリマエのこと、薬価改定ごとに当然のごとく薬価が下がりますということを前提に作成されている。

製薬業界からは、薬価維持の仕組みが要望されてきた。

なぜ、薬価改定ごとに下がるのか。
各製薬企業が薬価差益を供給するために、「自主的に下げた」からだ。
自主的に下げておきながら、薬価改定のたびに薬価が下がるのは困るというのは、商売人とは思えぬ言い草といわねばならない。

このグラフは一言でいえば、特定のものについては、薬価を下げませんということ。
であれば、これに該当する薬の商売の方法はどうなるのだろうか。
薬価改定という一定の外部刺激があり、徐々にマージンを下げてきたのがこれまでの商売のやり方。
ホントーに商売がうまければ、それこそ、数年は市場実勢価を薬価から大きく離れない程度に維持できるはずだ。
少なくとも、この期間には薬価改定がないのだから、数年後の見直しのとき、これまでであれば最初の薬価改定のときの下げ率にとどまるはず。

ページの先頭へ