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ジェネリック編 07

ゾロ新とゾロ

かつて、ジェネリックは、ゾロと呼ばれた。
日本の医薬品市場には、新薬(先発品)、ゾロ新、ゾロという3つのカテゴリーがある。
新薬はいうまでもなく、特許というに値する薬。
ゾロ新は、英語的には、NEW DRUG WITHOUT NOVELTY.
これを説明すると、The drug is listed in new drug category, but does not have actual advantages to the reference
drug.
「新規性のない新薬」、「新薬というカテゴリーの中にあるものの、類似薬との比較では実質的な意味がない」。
アメリカ出張の折、me-tooという表現を聞いたが、日本では、これがかつて、ゾロ新と呼ばれた。
理屈上、ゾロ新も新規物質を含んでおり、「新薬」のカテゴリーに入る。
よく知られたゾロ新の例としては、イブプロフェンのあとに続くフルルビプロフェン、プラノプロフェン、ザルトプロフェンなどの消炎沈痛剤がある。
こうした化学物質の話を長々と続けると、教室では学生が眠り、読者は退屈。

乱暴にこの帰結を書くと、ゾロ新については、ゾロが成立しない(ハズ)。
真の意味での新規性がなく、市場を掴めなければ、特許が切れたとしても、後発品(ゾロ)を売りだす意味がない。

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