医薬品流通事情-日本とタイ 25
NHSの制度の仕組みはどうなっているのか。
この制度はもともと公衆衛生省(Ministry of Public Health)の創案になるもの。
どうみても、国営医療の形。
不思議なことに、この制度を運営するために、日本風にいえば、(評判悪くて恐縮ですが)社会保険庁的な組織を立ち上げている。
霞ヶ関をぶっ潰せなどと言われている方々にいわせれば(霞ヶ関をぶっ潰して政治家に任せれば、この国がよくなると本気で思っておられるのですかね)、役人の焼け太りともいえるものだと思います。
National Health Security Office (NHSO).
国民健康保障局とでも訳せばよいのでしょうか。
考え方は、患者、消費者の立場に立ち、医療サービスの購入者代表として機能するというもの。
綺麗な表現。
直接、国家社会として責任を持つということから逃げているともいえるのではないかとも見る事もできる。
基本的には、国民健康保障局が各医療機関と契約を結び、受療者の立場で、サービスの内容、質をチェックし、財政も担うという形。
NHSの対象者は次の要件のいずれも満たしている者。
1.タイ国籍を有する者
2.13桁のID番号で人口データベースに登録されている者
3.他の公的医療保障制度に加入していない者
- *タイの公的な登録制度は完備されていないため、次のような人々が登録もれといったことになってしまう。
- ・タイへの移住者
- ・孤児
- *当然のことながら、外国人労働者は対象にならない。
- *現在のところ、登録漏れの解消策はないとされている(日本なら大騒ぎでしょうが)。