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DPC 09

診療報酬体系見直しの必要性の高まり(2)


文書では、
「現在の診療報酬体系には、以下のような課題が存在。

  • ― 出来高払いは個々の診療行為にきめ細かく対応できるが、検査、投薬等の量的拡大のインセンティブが働く。
  • ― 医療技術の評価や医療機関の運営コスト等の適切な反映が必ずしも十分でない。
  • ― 医療の質や効率性の向上についての評価が必ずしも十分でない。
  • *平均在院日数の長さ、医療機関の機能分化の不十分さ等の医療提供体制の課題とも密接に関係。」

 
それにしても、「必ずしも」という表現をどうして付け加える必要があるのだろうか。
出来高払いには、やればやるほど売り上げ増になるという第一点はわかるが、第二点と第三点は、部外者には判じ物に
近い感じがある。
例えば、「医療技術の評価が必ずしも十分でない」という部分。
先に引用した社会保障制度審議会報告にあるように「個人の技術差」の反映は元より困難だ。であるとすれば、例えば、
各手技の評価を意味するのかとも思える。
こうしたことについて、平成18年の中医協資料中の例で考えてみる。
 *平成18年10月5日「第1回者保障審議会、後期高齢者のあり方に関する特別部会」資料3-1
この資料の中に、診療報酬体系の性格、機能などについての記述がある。これも併せて紹介したい。

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