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DPC 14

病院間のばらつきの例(1)


次は、現行の診療報酬体系のイメージのページ。
大きく分けて、入院医療と外来医療の区分。
入院医療のうち、慢性期はほぼ「包括払い」の世界に入っている。
急性期は、DPC、救急医療、回復期リハビリなどでかなりの部分がマルメとなっている。

外来医療は、これと大きく違い、殆どが出来高払いだ。
開業医さんの世界は出来高払いということ。
開業医診療にマルメを持ち込むことがいかに難しいか(別に難しいなどという必要もありませんが)。

外来診療出来高払いの例。
・背部痛があり診療所を受診し、検査、画像診断を受け、外用薬を処方された場合。
 初診料    270点
 検査     577点
 画像診断   158点
 処方箋料    70点
この例では、合計1075点、医療費10750円。

入院診療出来高払いの例
・胃がんの手術のため30日間病院に入院し、開腹全摘術をした場合。
 入院基本料     38,044点
 検査         8,720点
 画像診断       3,563点
 投薬・注射・薬剤  52,714点
 手術・麻酔     50,170点
 計        152,211点(1,522,110 円)

このほかに入院時食事療養費が 54,440 円なので、医療費合計は 1,576,510 円。
これらの例では、各手技なのが積み重ねられ、その各々に点数がつき、合算されるということがおわかりいただけると思う。

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