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DPC 17

病院間のばらつきの例(1)


今(2008年)、全国の大学病院の関係者と会ってお話を伺っている最中だ。
その中で、承った内容から忖度すると、DPC の採用によって起こったことは、定額制の辻褄合わせとして入院日数が大幅に削られたことだといってよい。
検査、手術といった各々の医療行為に各別の点数(金額)が対応しないということとなれば、これまでの医療手順が大幅に変わってしまうということも行われているようだ。

筆者の頭では、DPC 導入には、治療標準、クリニカルパスが前提であり、標準化ができるからこその DPC だという理解しかなかった。
企業社会では、商品の値段を設定するということは、どのようなサービスをこれにマッチングするかが極めて重要だ。「これとこれをやりましたから」、「この対価を求めます」というメカニズムがないと相当シンドイ。
医療には、このメカニズムがはたらき難い。

実際の医療現場は、「やりたいようにやって」、入院日数を削って辻褄を合わせるという結果になった。
中医協の資料でも、在院日数の大幅縮減という事態についていくつかの心配をしているということが明らかにされている(すんません、現在極度にスケジュールがタイトで放っておくと、役人スタイルの文章になってしまいます。それにしても、「ということが明らかにされている」という文章の臭いこと)。

まず、「在院日数の減少は主に診断群毎の在院日数の減少によって生じており、在院日数の短い診断群分類に該当する患者が増加したことによって生じたものではない」としている。
要するに、在院日数を減らすために日数のかからない患者を選んで入院させたわけではない、ということ。
役所にいわせれば、「短い日数でも治療効率が上げられるではないか」、「入院医療の効率化が進んでいる」。

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