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DPC 25

DPC に係るこれまでの経過


9ページ「DPC に係るこれまでの経過」。
平成15年4月に特定機能病院に導入された。
これは、医療法上、特定機能病院には記録作成、保持、開示の義務があり、DPC の試行という段階にふさわしいということが理由の1.
次に、ロジカルにいうと、マルメの前には、クリニカルパスといった標準治療手順が想定され、特定機能病院の治療・教育・研究機能(率直にいって、余力がおありでしょ、ということ)に着目したことが理由の2.
診療報酬は2年毎の見直しというルールになっているので、2年おきに拡大、見直しが行われている。

2年毎の見直しルールというのも何故だかよくわからない。
かつての医師会全盛時代、診療報酬改定とは、医療費の値上げのことだった。
高度経済成長を続ける日本経済を前提に、「正当な分配」を求めるのは当然の行動だといってよい。
かつての改定率(値上げ率)をみてみよう。

 昭和33年10月  8.5%引き上げ
 昭和36年 7月 12.7%引き上げ
 昭和36年12月  2.3%引き上げ
 昭和38年 9月  3.7%引き上げ
 昭和40年11月  9.5%引き上げ
 昭和42年12月  7.68%引き上げ
 昭和45年 2月  8.77%引き上げ
 昭和45年 7月  0.97%引き上げ
 昭和47年 2月 13.7%引き上げ
 昭和48年 2月 19.0%引き上げ
 昭和49年10月 16.0%引き上げ

石油危機の昭和40年代末期を除き、医師会は高度経済成長の正当な分け前を主張し、勝ち取ってきた。
医師会は政府に圧力をかけ、毎年改定を望んだ。

こうした過去とは対照的に現在では、医療費改定はマイナスもありうる。

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