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DPC 26

DPC に係るこれまでの経過


現在は、財政当局のできれば「毎年マイナス改定」を行いたいという論理が主流で、轟轟と響きを立てて流れているといってよい。
医師の技術料を毎年カットしても患者の絶対量が増えれば医療費自体増加してしまう。
「マイナスの診療報酬改定なのに医療費は何故増えるの」という単純な質問は、ある意味日本の医療をよく物語っていると思う。

今の2年1回の診療報酬改定は、毎年あるいは随時改定といった改定方式に関し、診療側(医師会)と行政側(主として財政当局)との間で協定された暗黙の妥協だと思う。

診療報酬改定の歴史に深入りすると、このコラムの主題(DPC)に戻れないおそれがあるのでここら辺りでやめておきます。

DPC に関する診療報酬改定については、2年毎の見直しルールから離れてもいいのではないかと思う。
というのは、DPC の改定をゼロサムゲームの中でやるというのは、元々複雑怪奇な多次元方程式である診療報酬の仕組みを考えると歪みが大きすぎるのではないかと思うからだ。

原理原則に立ち返り、DPC に関しては、2年おきルールに拘らず、標準治療手順に基づく標準費用を随時追い求めてもいいのではないかと考える。

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