2010/01/15
博白 04
学期末試験。
授業の方法を変えると、答案の内容も変わる。
一言で言うと、授業をちゃんと聞くようになった。
授業方法変更の内容は、次のようなもの。
1.欠席すると、マイナス10点。
2.代返はできない。というのは、冒頭の5分間エッセイが出席の証拠となるので、代返はやろうとしても不可能(代返の理論的可能性は、5分間で2枚のエッセイを書くということ。)
3.座席は前から詰める。前の座席との間に空席があれば、その列全員が欠席扱い。
4.授業開始のチャイムで、教室の鍵を閉める(遅刻は認めない)。
5.授業中の居眠りは、欠席扱い。マイナス10点。
6.冒頭エッセイの出来がよければ、プラス5点。
7.授業中のちゃんとした質問は、プラス5点。
この変更に伴う、悲喜交々は、次回以降ご紹介したい。
とりあえず、答案内容の変化を紹介する。
糖尿病関連の問題は、必須課題として全員が書く。
かつては、「薬剤師であるあなたは、保養地の唯一の医療関係者です。糖尿病患者が不調を訴えてきました。あなたはどのように対応しますか。」
恐るべき回答が多出した。
もっとも怖いのは、「処方箋がなければ薬剤師はなにもできないということを患者に納得してもらう」というもの。
講義の中で、そういうケースは、とりあえず、低血糖を疑い、単糖類(要するにブドウ糖ですね)を手渡すと丁寧な説明があったにもかかわらず。
低血糖を放置すれば、命の問題になるということまで付け加えたのに。
今や、このレベルは卒業し、まずは、運動、食事療法を検討し、状況を把握した上で、薬物治療を行うという答案があたりまえのように書かれるようになった。
ジェネリック医薬品
かつての学生さんは、ジェネリック企業の客員教授さんの心をこめた説明をものともせず、「ジェネリック薬品には問題がある」という趣旨のweb-siteまるパクリの答案を平気で書いた。
(それにしても、web-siteで「ジェネリック医薬品」とググルと、殆どが批判的なもの。ネット上で多数意見だから、そのまま書いた方が「正解」と思うらしい。
批判記事が大半であること。
それを盲信する学生。
萎えますな。)
近ごろの答案は、「ジェネリック医薬品の薬効成分は先発品の販売開始以来知見が積み重ねられているから、理論的には安全といえる」といった、客員教授の方が涙するのではないかといったものに変化してきている。