2010/02/03
博白 07
冷静でも客観的でもない学生さんの主張とはどんなものか。
繰り返しますが、スッピンで舞台に出た状態ですので、出来が悪いとしても、殆どは、「意表をつかれた」ための狼狽の結果。
基本的には、「書けていない」という状態。
残念なことに1行がやっとというものがかなりある。
詰め込んだものを吐き出すという形には慣れている。
自らの考えを短時間にまとめて書くということには全くの不慣れ。
これも恐ろしいことに、回を重ねるごとに、学生さんたちのかなりの者が短時間にかなりの量を書くようになった。
若いということ、訓練ということを考えさせられた。
アトランダムに。
「4年制が卒業してから2年間、新たな薬剤師は生まれない」
確かに。
しかし、これだけにすがるのですか。
「2年の空白」という御主張もありました。
「前提として、今後の就業率は上昇すると思います。」
断言。
根拠に乏しく、日本語としてやや問題がある。
「2011年における薬剤師の就業可能性は約100%だと思います。」
そもそも、過去、就業率は100%だったことはない。
これなど数字を語るだけ、余計インチキ臭さが増す。
「新聞の薬剤師募集欄には薬剤師を求めているところが多くある。」
何かを書いて埋めようという気持ちはわからないではないが、部分のみを見て全体を語るという悪い癖が出ているようだ。
「就職しやすくなっていると思います。
なぜなら、日本の少子高齢化は今でも進んでおり、高齢者の人数はますます増加しています。
そうなれば、薬の需要はより高まり、薬を専門的に扱う薬剤師の必要性も高くなっているはずです。」
医療の中での薬剤師の役割をどう考えるか、という深遠な問題に突き当たり、希望的観測に終わっている御主張。
お読みの諸兄、上記の御主張にはいろいろと考えさせられるのではありませんか?
「就業可能性はあると思う。理由としては、今まで4年制で勉強してきた学生とは違い、今の時代に求められるような薬剤師の勉強をしてきたからだ」
元気はいいですな。
ただ、ごまんといる諸先輩を時代遅れと一括し、まとめて敵にまわすようなご発言には注意した方がよろしい。