2010/04/19
博白 24
トイレ考
筆者が大蔵省(現財務省)に出向してた頃。
(そういえば、「頃」を使ったギャグがありましたな。
「母さんが手袋編んでくれた頃、母はお袋だった。」
どうも、文字にすると、ちっともおもしろくありません。)
その頃、大蔵次官をやめ、東京証券取引所の理事長をやっておられた谷村さんという方がおられた。
軽妙なエッセイをお書きになった。
その中で、「大蔵省の便所」などというお題でいくつかのエピソードを載せられている。
詳しくは覚えていないが、小部屋に篭城中漏れ聞いてしまった重大事。
あるいは役所の組織の中で「便所」にあたる機能を果たしているのはどこだろうか。
といった洒脱な文章。
筆者も若気の至りで、大臣秘書官をしていた頃、大臣室の便所というエッセイを小雑誌に載せた。
内容は他愛のないもので、大臣室から退出しようとすると、かなりの確率で、二つ並んだ扉のうち大臣室のトイレにいく方を選んでしまうといったこと。
(実際、緊張すると、ドアを開けて便器をみて慌てふためくといったことになる)
導入が長いのは悪文の象徴だといわれる。
これだけ長ければ、天下の悪文(?)。
最近、福岡空港をよく利用する。
ここの「小」の便器には特徴がある。
発射する際には、常に目標が必要だとは思わないが、白い陶器に標的が描いてある。
ここに「命中」すると、青の標的が赤に変わる。
(筆者は酒を飲むと酔うクセがあり、標的どころではないということもあるような気がする。)
何故か、冷静に標的を目掛けてしまうのはどういうわけだろうか。
旧海軍では、トイレでは、「一歩前、帽ふれー」とされていたらしい。
今では、標的を「狙う」ために、「一歩前、棒操作」をさせているのかしらん。
イヤー、暇な雑文で失礼いたしました。